まいぷれ佐世保編集部が行く体験レポート
※この情報は2020年時点での情報です。
最新の情報とは異なる場合がございますので、予めご了承ください。
現在、島瀬美術センターで開催中♪ 世界最高峰の美がよみがえる『ルーヴル美術館の銅版画展』!
《モナ・リザ》のポスターが気になり、取材に行ってきました。
“なーんだ版画か~”と思われるかたもいらっしゃると思いますが、『版画はすごいんだ!』というのを見ていただきたい!版画作品というよりもはや歴史資料!
ひとこと目から、安田館長の熱い想いが伝わってきます!
ルーヴル美術館にある38万点以上のコレクションのなかで、歴史的に価値のあるもの、学問・研究のために保存をしなければならないと思ったようなものを約13000点も原画から銅版画におとしているそう。作品というよりもはや超貴重な資料!
《モナ・リザ》発見♪
グッズ販売コーナーもありました!
展示の中には、あの有名なモナ・リザもありました!
本物の作品は展示してあるものより少し大きいそうですが、それをワザワザ小さく縮小した形で版画にしている…ということからも、いかに版画家の技術が高かったかおわかりいただけると思います。
現在、新型コロナの影響でお客様が少ないそうですが、伺ったお話によると、新型コロナのリスクが低い行動・高い行動という指標がある中で、「美術館に行く」というのはリスクが低いところに入っているそうです。
来館者の多い東京の美術館などでは予約制、入場制限があるそうですが、島瀬美術センターは密になりにくい状況で、さらに館内あらゆるところでウイルス対策を実施されています。手指のアルコール消毒、体調チェックのアンケート、エレベーター内もソーシャルディスタンス、展示室の入口付近にはサーモグラフィーでの体温チェックも。
来館される際はマスク着用でお出かけくださいね!
美術館に初めて行く~!あんまり行ったことないから何を見ていいかわからない!
というみなさんのために、安田館長に銅版画を見るポイントを聞いてきました。
版画にはいろいろ種類があります。
●木版画・・・木の板を彫刻刀で彫ってつくる ⇒ 凹凸の凸にインクをのせる
●銅版画・・・銅の板にビュランという鋭いもので溝をつけて溝の中にインクを入れる ⇒ 凹凸の凹にインクが入る
●リトグラフ・・・石版画(今回の20世紀の作品の中に一つ展示してありました)⇒ 平板、リトクレヨンというペンで石に絵をかいて、水性の溶液をかぶせて油と水の原理で、油のリトクレヨンで描いた部分にだけ版がのる
今回の【銅版画】は、ビュランを使って傷をつけて作る『線』での表現で、【リトグラフ】はリトクレヨンで描写するので『面』での表現。
【銅版画】は、線をたくさん描くことで面を作っていかなければいけないので、虫メガネでよーく見ると、線がものすごく細かく作られて描かれていることがわかります。
多色刷りでは、色数が多ければ多いほど工程が増えて大変な作業になるそう。
重ねれば重ねるだけ、トンボでぴしっと合わせて刷る技もとっても大事になりますね!
1つの作品におおよそ3~4カ月かかる。1年かかるものもあるんだとか。
『ルーヴル美術館の銅版画展』は8月31日月曜までの開催ですので、この貴重な機会をお見逃しなく!
土日にはギャラリートークも開催されています!
なんと大好評で開催を増やしたんだそう(*^-^*)
学芸員さんが詳しく説明してくれますよ!開催は土曜・日曜の14時から。
銅版画の制作の様子を動画で見ることができます。
ルーブル美術館の写真も展示してありました。
しかもルネサンス~20世紀の作品まで、美術史を総なめしていて、美術史を語れる展覧会になっていますよ!
何度も言います、このチャンスお見逃しなく(^o^)/
店名 | 島瀬美術センター |
住所 | 佐世保市島瀬町6-22 |
電話番号 | 0956-22-7213 |
開催日 | 2020年7月23日(木・祝) ~ 8月31日(月) 10時~18時(入館は17時30分まで) ※この期間中、休館日なし |